内容紹介
[商品番号:ORFEOR-808109]
グルダ歿後10年の記念リリース ベートーヴェンのソナタ全曲 '53 & '54年 セッション初収録の正規完全初出音源ウィーンの生んだ名ピアニスト、フリードリヒ・グルダが世を去って歿後10年にあたる2010年、ORFEOが大事件を起こしてくれました。なんとグルダにとって、3種目となるベートーヴェンのソナタ全曲録音を復刻リリース!もちろん完全初出の正規音源に拠るもので、フィルアップにはやはり完全初出の「エロイカ」変奏曲とディアベッリ変奏曲、さらには初出レパートリーのバガテルまで含まれるという、ものすごい内容です。
【グルダによるベートーヴェンのソナタ録音】 グルダのもっとも重要なレパートリーのひとつとされるベートーヴェンですが、ソナタではスタジオ・セッションによる2種の全曲録音がよく知られています。ひとつは、英Deccaによって'54年2月にロンドンで開始され、'58年にウィーンのゾフィエンザールで完結したモノラル・セッション録音(全曲のリリースは'73年)。いまひとつは、'67年にオーストリア放送の協力で、墺amadeoのもとクラーゲンフルト・スタジオで一まとめに行なわれたステレオ・セッション録音('68 年にリリース)。
グルダによるソナタ録音のほとんどすべては、この2度のセッション・レコーディングに集約されますが、いくつかのナンバーについては、たとえば、第31番のように、'59年のシュヴェツィンゲン音楽祭(hanssler 93-704)、'64年のザルツブルク音楽祭(ORFEOR-591021)、'93年のモンペリエといった具合に、別演奏のライヴ録音が存在しているものもあります。
【グルダがベートーヴェンに専念していた時期に行なわれた、最初のセッション録音】 '48年以来、グルダはベートーヴェンのソナタ全曲演奏会シリーズの計画を温めており、これは年代順に取り上げてゆくという先駆けでしたが、じっさいに初めて実現したのは'53/54年のシーズンの始めでした。グルダはオーストリアの5つの都市、クラーゲンフルト、ウィーン、リンツ、グラーツ、ザルツブルクでソナタ全曲を弾いています。
このセットに収められているすべてのソナタは、ちょうどグルダがベートーヴェンに専念していたこの時期、'53年10月から'54年1月にかけて、まだソビエトの管理下にあったウィーンのラジオ局RAVAGによってスタジオ収録されたものです。
収録当時グルダは24歳。現状で上記を含めた3種のうち、最初のセッション録音にあたるわけですが、じつに3度にもおよぶセッション録音を果たしたピアニストはほかにアルフレート・ブレンデルくらいで、きわめてまれな例ではないでしょうか。
どこまでも美しく輝かしく、そして雄弁なピアノの音色。早くから完成されたテクニックを武器に生涯数々の伝説を打建ててきたユニークなピアニストによる超一級のドキュメントとして、(以下に続く)
アーティストについて
(上段からのつづき)、 また上記2種の全集との相違も含めて、「1953/54年ウィーンでの全集録音」は、今後ますます重要なポジションを獲得していくものと思われます。
【初レパートリーのバガテル、初出音源の変奏曲】 ソナタだけでも十分過ぎるほどの内容ですが、さらにうれしいことにフィルアップもまた貴重。エロイカ変奏曲とディアベッリ変奏曲も、2種目となる初出音源、さらに、6つのバガテルについてはグルダ初出のレパートリーになります。
【仕様について】 紙製スリップケース入りのCD9枚を収めた外箱は、約30ミリ厚のクラムシェル・タイプ。独・英・仏語による68ページのブックレットが付属します。
収録場所:ウィーン・フンクハウス
(ソナタ:ウィーンRAVAGによるセッション・モノラル)
(Op.35、Op.120、Op.126:ウィーンORFによるセッション・モノラル)
音源提供:ORF
フリードリヒ・グルダ(P)
9CD/ADD/モノラル