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フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像 (中公文庫)
 
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フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像 (中公文庫) [文庫]

堀尾 真紀子
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

悲劇はバス事故に始まった―苛酷な身体的障害との闘いの果てに生まれた衝撃的な自画像の数々、リベラ、トロツキー、イサム・ノグチら時の文化人達を魅了し続けた華麗な遍歴。革命に揺れるメキシコに逝った伝説の画家の、悲壮にして艶やかな生涯と苦悩の芸術の秘密に迫る、日本人の手による初めての評伝。横尾忠則×堀尾真紀子特別対談収録。

内容(「MARC」データベースより)

苛酷な身体的障害と闘いながらも、ディエゴ・リベラ、トロツキー、イサム・ノグチらを魅了し、革命に揺れるメキシコに艶やかに舞ったフリーダ・カーロ。関係者と作品を訪ね、悲壮な生涯と苦悩の芸術の秘密に迫る。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 263ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (1999/02)
  • ISBN-10: 4122033535
  • ISBN-13: 978-4122033535
  • 発売日: 1999/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By "imura"
形式:文庫
   フリーダ・カーロとはどういう人物なのかを手っ取り早く知りたい、という人にはうってつけの本だろう。夫であるメキシコの画家ディエゴ・リベラとの出会いを軸にした、数奇な生涯のあらましを追体験することができる。彼女の人生に織り込まれた、絵を描くということの意味は何か。反復して描かれるこの特異な作品のテーマの裏側にある、アイデンティティへの執拗な模索を理解するカギを見つけることができるかもしれない。

 しかし実際には、メキシコのオーラが自然と引き寄せるアイデンティティの錯乱と、交通事故によって引き起こされた身体の障害から来る痛みの前で、私たちは、カーロのような人物を理解することの困難さを知らされることになるかもしれない。それでも読後、少しでも彼女を知りたいと!い!う気持ちが残ったならば、このとば口のような本からさらに詳しい本へと旅立つのがいいだろう。特別な才能と魅力を持った人物の輪郭を、一冊の文庫本から明らかにするのは無理がある。幸いなことに、日本語に訳されたカーロに関する本がすでに何冊か出版されている。

 また、筆者が旅をする視点によって書かれたこの本は、移動してゆくそれぞれの土地の描写それ自体を楽しむという読み方もできる。重い内容を読み安くするための筆者の工夫だろうが、しかし、人によっては鼻につくと感じる者もいるかもしれない。筆者の視点が牽引していくフリーダ・カーロの理解という手法が、時に空回りして筆者の旅行記のようになっているところもあるからだ。

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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
渇望するひと 2004/1/20
形式:文庫
ジャングルの木々が茂る背景に猿と太く繋がった眉のフリーダの絵を見たのが最初の出会いだった。ある雑誌の特集だっただろうか、その強烈な個性と絵について書かれていたと思うのだが、「強烈な個性」という言葉以外、詳細について忘れてしまっていた。フリーダの映画が公開され、興味を再度持ったところ出会ったのがこの本だ。フリーダの絵をあまり見たことはなかったが、この本に綴じられている作品を観ると、「濃厚な血」の匂いを感じる、というか、ある種の衝撃なくしてそれらを観ることはできない。

リベラやトロッキー、イサム・ノグチといった時の文化人芸術家を魅了したのも、彼女の強烈な個性、自意識によるところが良くわかる。その一見華やかそうに見える遍歴の裏に、何度となく血を流すフリーダ姿が浮かび上がってくる。今やメキシコを代表する女性の画家として有名な彼女だが、その衝撃的な絵の数々は彼女の夫リベラに対する愛の渇望、叫びであり、強烈な個性を持つフリーダが同じく強烈な個であるリベラとの愛を生きる上でどうしても不可欠なものだったのだ。
本書のなかで、著者はメキシコ旅行を通して、そんな彼女の生涯の軌跡を辿る。とても読みやすく、彼女の絵を鑑賞するとりかかりとしてだけではなく、一人の女性の生き方の物語としても楽しめる一冊である。

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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pfs7 殿堂入りレビュアー
形式:文庫
研究書ではなく、著者のエッセイ。
そのせいか、折角フリーダの生涯が映画化され、かつての日本での大々的な回顧展以来の日本でのお目見えなのに、プログラムにこの人の一文もないというのは、ちょっとかわいそうな気がする。

実際、本当の研究書(『フリーダ・カーロ 生涯と芸術』=映画原作、『フリーダ・カーロ 痛みの絵筆』)や、あるいはローダ・ジャミの小説(『フリーダ・カーロ 太陽を切りとった画家』)よりも、この『引き裂かれた自画像』でフリーダを知った人の方が多いのではないだろうか。

「研究」でないとしても、一人の女性としてフリーダの足跡をたどる旅について読むのは、決して無駄なことではないと思う。ばっちり知りたいフリーダ大ファ!ンの私としては、一時期「エッセイじ!ゃん」と思ったこともあるが、あらためて映画化などされてみると、個人的な体験であるこの本も、いいのではないかと思う。

『芸術新潮』フリーダ・カーロ特集も、「参考文献」にこの本を挙げていないのはちと了見が狭くないだろうか。
著者は女性の美術評論家の草分け的存在というか、非常に女性としては親近感のある語り口の人である。
文庫にもなったことだし、根強い読者はいるのだ。あだやおろそかにすることなかれ。

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