内容は,コピーレフト(copyleft)やオープンソースなどの概念,GNU GPL(General Public License)やLGPL(Lesser GPL)などのライセンス形態,著作権法,知的財産権,ソフトウエア特許といった法的根拠など。フリーソフトウエアに関連するさまざまな話題を,Stallmanが自らの言葉で解き明かす。読み進めていくと,GPLの条文の行間に隠れていたStallmanの思想が鮮明に浮き上がってくる。オープンソース・ソフトや,フリーソフトウエアのありがたみを感じたことがあるプログラマはぜひ手にとって欲しい。
( 日経ソフトウエア)
(日経ソフトウエア 2003/08/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
とまあ、肩書きだけでも相当すごいのだが、現在のオープンソースコミュニティに与えた影響も多大なものがある。リーナス・トーバルズにしても、エリック・レイモンドにしても、何らかの形で影響を受けていることは、彼ら自身の発言からも窺える。ストールマン本人は、オープンソースという言葉やその背景にある考え方に異論があるようだが、そのあたりも含めて、本書は氏の思想をあますところなく伝えている。本誌読者は必読(?)。(2003年6月号)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自由を守る戦いの目撃者となる,
By Hironobu SUZUKI (東京渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集 (単行本)
ローレンス・レッシグが「時代を代表する哲学者」と呼んでいるリチャード・ストールマンの論文選書(selected essays)である。残念ながら、日本においても、またアメリカ・ヨーロッパにおいてもフリーソフトウェアの概念をきちんと理解している人は少ない。ほとんどの場合、オープンソース運動とフリーソフトウェア哲学の2つが混同されている。また英語の「Free」という言葉が「自由」ではなく「無料」という意味も持つので、無料のソフトウェアと混同されることもある。この本を読み進めるうちに、なぜ自由な社会には自由なソフトウェアが必要であることがわかるだろう。そして今、自由を阻む脅威に我々が晒されていることもわかるだろう。蛇足かも知れないが、本書は人文学系の人にさらにお勧めである。未来の選択を強いられている故に自由は重荷であるなんてことをサルトルは云っているわけだが、サルトルから最も遠いと思われるコンピュータ世界でリアルタイムに自由を守る戦いが繰り広げられているのだ。その目撃者となるのを見逃す手はない。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
経済面とは直結しなくても色あせることのない意義を知るには最適,
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レビュー対象商品: フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集 (単行本)
フリーソフトやオープンソースの思想面を率直に語ったエッセイ集です.著者の主張が実際の運動の実質的な原点であると言った方が適切かもしれません.雑誌やニュースで紹介されるものよりもドラスティックな主張が展開されています.ストールマンを知っている人は原文の大部分が何らかの形でフリーで読めると想像できるでしょう.ただ,フリーで読めるとしても,本としてまとまったことにより読みやすさが格段にあがっていることを意識して頂きたい. 最近はフリーソフトの経済面の影響や品質の高さが取りざたされることが多いのですが,思想面の原点や経済面とは直結しなくても色あせることのない意義を知るにはこの本が最も適していると思います.
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
フリーソフトウェアは自由か,
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レビュー対象商品: フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集 (単行本)
フリーソフトウェアの動きの原動力の一つの考え方。この考え方でないと、フリーソフトウェアは駄目だという極端な理解は好ましくない。 いろんな考え方があっても、フリーソフトウェアが技術の先端を走っていないと、技術者の自由そのものが失われる可能性があることが理解できるとよい。 ソフトウェア技術者の社会的責任として、フリーソフトウェアを見る必要もあるだろう。 自由とは責任の裏面であることがプログラマの自覚に芽生えるとよいかもしれない。 書かれていることの細かい点に同意しなくても、流れの一つだという位置づけで、自分なりのフリーソフトウェアに対する考え方が持てて、ストールマンの考え方と両立できればよいのではないだろうか。
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