物語の冒頭からある「生」と「死」についての答えの無い問いかけが、
ある種の異常性と閉鎖感を生み、読者を最後まで物語の世界に引きずり込む強烈な作品。
ケイコとヒグチが消えて、自分の求める「何か」に気付いた叶が
最後に取った行動こそが彼の求めていた「未来(フリージア)」である様に思う。
「生きるために仕事をするんだ」の一言には「自分が選んだ未来だ」と僕には感じられた。
1巻から最終巻まで一切手を抜くこと無く描かれた描写表現には、
作者の世界に対する強い憤りと嘆きが現れている様に思う。
登場人物達と世間一般に住む人達とのギャップ然り。
そして最終巻末ページの文章を読み終わった時
この作品を通じて少なくとも「僕達読者と作者の世界は繋がった」のだと実感させられた。