(前略)
なんだ、これなら就職した方がいいな、と思い直す若い読者も多いだろう。でも、この本の行間からは、「夢に向かっていく楽しみ」「わくわくした気持ち」がはっきり感じられる。同年代の会社員のひとりとして、これはちょっと眩(まぶ)しい。
「とにかく行動しよう」「できるだけ人と会って話をしよう」というメッセージは、実はフリーだけでなく、すべての社会人にも通用する。著者は日常生活や仕事、健康面などで何度かピンチに陥るのだが、きまって誰かに救いの手をさしのべられる。彼がたまたまラッキーなのではなく、長く働いていれば、誰もが人間関係のありがたみを痛感する局面に出合う。会社員でもフリーでも、仕事は1人でやれるものではない。
「決してフリーは自由ではない。生活という枠組みの中でのフリーなのです」。好きなことでも、お金にならなければ生活は破綻(はたん)する。夢と現実の折り合いをつけながら、人生を切り開く勇気。これがフリーの必要条件なのだろう。
と、書いてありました。納得