「わが谷は緑なりき」のW・ピジョンと子役時代のR・マクドウォール(「猿の惑星」)の共演作。
英国のソーンダイク大尉(W・ピジョン)は、山中、ゲーム感覚で射撃の標的として、ヒトラーに照準を合わせる。このファースト・シーンの映像は、すごく緊迫感があった。
やがてソーンダイクは、ナチに捕らえられて拷問を受け、宣戦布告に利用するために「ヒトラー暗殺が英国政府の命令である」という書類にサインすることを強要される。拒み続けるソーンダイクが、ナチから逃走し続けるというストーリー。
ナチによる拷問のシーンは、映像に直接描かずに影を駆使したり、引きずられるシーンの絨毯で表現されている点が見事だと思う。
また、地下鉄のシーン、山中で絶体絶命で追い詰められたシーンなどは、緊迫感にあふれて見ごたえがあった。
映画の中で、心なごみホッとできるシーンがあるけれども、それらのシーンと緊張感あふれるシーンとの対比・構成は好みが分かれそう。
船中でソーンダイク(W・ピジョン)をかくまう少年(R・マクドウォール)、恋仲になる女性(ジョーン・ベネット「飾窓の女」)が出演するシーンは、全く別の映画のようにトーンが変化する。
ソーンダイクを執拗に追い詰めるナチス将校役は、ジョージ・サンダース(「イヴの総て」)。
★は3・5くらい。