本書は、雑誌『ザ・ディグ』からの再録インタビューを中心にディスコグラフィー、活動年譜、関係ミュージシャンへのインタビュー等々を加えて一冊に纏めたものではある。「ではある」と言うのは、バンドを語る事が一個人を語る事でもあるという事とその突出ぶりを認識させられたと言う意味であるが。 その意味に於いて本書はいわゆる『レック抄』とでも言うべき一冊に仕上がっている。
しかしその内容だけでバンドと個人が語り尽くされるはずも無く、また収録された記事内容にも若干の穴を感じてはしまう。だがその穴はこれからの聞き手・語り手によって補完されてゆくものであろう。もっとも、インタビュー文中でも語られているように簡単に補完(清算)されるような存在ではないが。
1978年のライブを含む貴重な発掘映像のDVD付録も要注目。