低く評価したり批判したりすること自体には全く不満はありませんがその理由があまりにズレてるように感じたので私も書き込みます。
この映画はいわゆる「日常は平和だが退屈」で「戦場は刺激的だがやはり悲惨」という二項対立のものではないと思います。というのは私達の大部分が属する「社会」が殆ど抜け落ちていて、戦場すらもまるで世界の端に放り捨てられたかのような非現実的な描写です。いわば世界の果てから果てへ行き、帰る話。
その構造に既視感があるのは私だけではないはずです。
エヴァンゲリオンを筆頭にセカイ系などと呼ばれるマンガやアニメ作品では、田舎の学校のような閉鎖的空間での美少女との恋愛から、一気に宇宙規模の戦争に主人公は巻き込まれたりします。中間の「社会」は抜け落ち、まさに世界の果てから果てへのみ行き来する。主人公の苦しみは巫女のような少女が受け止めたり。
ちなみにこの映画にはご丁寧に女戦士も出てきます。
しかしこの映画には萌えも派手なアクションもない。戦場の友情も、田舎の牧歌的な家族の姿もない。あるのは「動物」のようなセックスと暴力だけ。それは「社会」の崩壊した未来の姿。本当のポストモダンのセカイかもしれません。