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「歴史における劇薬」という副題も、なんとなく雰囲気でつけました、みたいなお手軽なもんじゃない。最初から最後まで、「フランス革命は人間精神の偉大な達成である一方で、数知れない尊い命を断頭台へと葬った暗い影を持つ歴史的な事件だった」「それは劇薬といっていいものだ」という問題意識に貫かれている。
ロベスピエールなど山岳派によるテロルによって三万五千~四万人が断頭台の露となって消えたが、妥協的な改革路線をとった91年体制を打ち破り、貧しい農民や手工業者の生きる権利が高く掲げられたフランス革命の93年の段階があったからこそ「生存権」という基本的考えも、例えば日本国憲法の第二十五条に書かれるようになっているのであり「現代日本の私たちは、あの恐怖政治の血まみれの手からの贈り物を受けているのです」(p.169)というまとめは感動的だ。
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