私はプロの調理人ではありませんが、食べることが大好きだし、多少は自分で調理をしますので興味を引かれて読みました。ふむふむ、なるほどなるほど、面白い! でも175ページまで読み進めて「ハウストンにある退役軍人総合医療センターの医師デヴィッド・グラハムは…」という箇所にぶつかって頭をかしげました。普段はアバウトでいい加減な性格の私ですが何故か本を読んでいる時は細かい事に気付いてしまうのです。案の定インターネットで調べたら「(アメリカはテキサス州)Houston(ヒューストン)にあるVETERANS AFFAIRS MEDICAL CENTER」の事でした。これじゃ「Houston, Houston, we have a problem.」(アポロ13号)の洒落みたいじゃないですか! フランス人は「Houston」を「ハウストン」と発音するんだよなんてウソ・冗談は止めて下さいよ。もっともアメリカ人ですら「Houston」をどうして「ヒューストン」と発音するのか良く知らないそうなので同情の余地はありますが・・・。翻訳は本当に難しいと思います。誤訳が単純なものであればあるほど他の部分も眉唾で読むようになってしまいます。書かれている事の信用度・信頼性ががくんと落ちてしまいます。「本文・本筋の調理と関係ない所で細かい文句を言うな!」と苦情を言われそうですが、こんな簡単な箇所で間違いをするようじゃ本筋の難しい所で間違いをする可能性があるのはもっと自然なことでしょうと反論したくなります(実際本書では科学・化学・調理に関する難しい専門用語がばんばんに出てくるのです!)。・・・クッキングスクールの先生じゃなくてちゃんとした然るべき翻訳の専門家に翻訳をさせるべきだったのかなぁとも思いますが、そうすると調理の専門用語で誤訳を犯そうだし、なかなかに難しい問題ではあります。