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フランス名詩選 (岩波文庫)
 
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フランス名詩選 (岩波文庫) [文庫]

安藤 元雄 , 渋沢 孝輔 , 入沢 康夫
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

15世紀のヴィヨンから,19世紀のボードレール,マラルメ,ヴェルレーヌ,ランボー,さらにジャム,ヴァレリー,アポリネール,そして現代に続くブルトン,コクトー,プレヴェール-日本でも多くの愛好者を持つフランス詩の豊饒の世界を最適の編訳者を得て1冊に収める.年代順に約60人,100篇を精選,原詩と日本語訳を対照.

内容(「BOOK」データベースより)

15世紀のヴィヨンから、19世紀のボードレール、マラルメ、ヴェルレーヌ、ランボー、さらにヴァレリー、アポリネール、そして現代に続くブルトン、コクトー、プレヴェール―フランス詩の豊饒の世界を最適の編訳者を得て一冊に収める。

登録情報

  • 文庫: 381ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1998/3/26)
  • ISBN-10: 400375011X
  • ISBN-13: 978-4003750117
  • 発売日: 1998/3/26
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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『イギリス名詩選』、『ドイツ名詩選』、『アメリカ名詩選』と共にシリーズ化されている本詩集を、『イギリス名詩選』の後に読んでみたのですが、フランスの詩の特徴を堪能すると共に、イギリスのそれと比較することもまた楽しいものでした。
ヴィクトル・ユゴー、シャルル・ボードレール、ステファヌ・マラルメ、ジャック・プレヴェールといった著名な詩人の作品はもちろん、比較的知られていないルイ王朝下の詩も収められており、フランスの詩の特徴とその歴史的流れを把握するためには、適当な詩集ではないでしょうか。
フランスにおける詩は、イギリスにおけるそれと異なり、文学において独立したジャンルとして確立されているように思われます。また、イギリスの詩においては、外界の事物や事象と心象との混交が多く見られますが、フランスのそれにおいては、心象を詠うことに重点が置かれているように見受けられます。
個人的に興味深かったのは、ヴィクトル・ユゴー、ステファヌ・マラルメの作品でした。「文豪」と称されることが多いユゴーの詩は、一見彼の小説との差異を見せているようですが、彼の小説の根底に流れているものが明確に現れているように思えます。また、難解と思われがちなマラルメですが、ここに収められている彼の詩にはそういったところは見られず、抒情詩としても充分に楽しむことができます。
惜しむらくは、フランス革命(1789年)以前の、ルイ王朝時代の詩が13編しか収められていないことです。王朝下ならではの無邪気な叙情性と奔放さが同居したバラッドがより多く収められていれば、更に興味深い詩集となったのではないでしょうか。私には原文を読解するだけの語学力がありませんでしたので、読める範囲内で朗読したのみですが、フランスの詩に特徴的なリズムと脚韻は心地よいものでした。
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25 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
各時代の著名な詩人・小説家の手になる詩を三人の訳者がピックアップして収めたアンソロジィ。バランスが良いとは言えないが、とにもかくにもこれだけのボリュームで読める機会は少ない。ただ、長大な詩などは抄訳としているが、原詩のニュアンスがまったくわからない。また、先達によってすでに紹介された作品を再訳し収録しているが、その質は高くない。ただ、対訳という方式を取っているので原文と照らし合わせて読むことが出来る。その点では秀逸な企画というべきであろう。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 甘口
 信頼の置ける3人のフランス文学者、詩人が編み、翻訳した詞華集です。フランス詩1000年の歴史から文庫本1冊に、しかも対訳のかたちで収める99編の詩を選ぶのはそもそも無理な話ですが、選択の方針は安藤元雄氏の解説に示されています。この大きさなら満足できる内容です。翻訳は、上田敏や堀口大學のような名人芸とは違い、平明さを旨としているようで、ものたりなく感じられる向きもあるかもしれません。

 しかし、これは対訳の詩集です。基本的には日本語訳を参照しながら原文を読むものです。正直いってフランス語をまったく知らない人にはややつまらないかもしれません。でも少しでもフランス語を知っていれば、ヴェルレーヌの「秋の歌」でカーン、カーンと響く鐘の音を聴くことができますし、エリュアールやプレヴェールがほんとうにかんたんな言葉でどれほど深い思いを表現しているかに驚くこともできます。ロートレアモンの「マルドロールの歌」やランボーの「酔いどれ船」は、意味がわからなくても、おどろおどろしいむつかしい言葉が効果的なのはわかります。詩は意味だけを味わうものではないですからね。手軽に原文が見られるのはやっぱりいいですよ。

 
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