フランスは開放的な出生地主義、ドイツは閉鎖的な血統主義(現在は変わっているらしいが)の国籍法をもっているという。しかし国籍法が「開放的」ならば国民全体が開放的であるとは限らないだろう。最近のフランスでの移民出身の若者たちの暴動を見ると、フランスは国籍では国民へと編入しても、実質的な社会的編入には大きな問題を残しているようだ。
日本人にとって、国籍とぃう制度は当たり前すぎてあまり深く考えることもないかもしれない。しかしそれは国によって異なった成り立ちをもっている。日本は血統主義を当たり前のようにとっているが、これが変わる時代が来るのかもしれない。
国籍というものの持つ意味を考えさせられる、とても面白い本だった。ちょっと歴史的に詳細なところもあったが、全体としての分析はとてもクリアだと思った。