こんなに山邑邸がみごとに復元されて、きれいになっていたのに驚いた。だいぶ前に私が見たたときは無残な姿であった。多数の美しい写真と痒いところに手の届く谷川正己さんの解説でライトの名住宅を楽しませてくれる本だ。
80年以上前に立ったこの住宅、地形を生かした手法は見事で、そのことが掲載の断面図からよく判る。ライトの傑作が、さまざまな苦難を乗り越えていまこの日本に現存していることをこの本から知ることができた。掲載の図面もクオリティーが高いのにいつも感心している。
バナナブックスの建築シリーズは、手軽なA5サイズだからどこにでももっていけるし、いつも手元に置いてパラパラめくりながら楽しめるのが良いと思う。今後も、世界中のさまざまな建築の紹介を期待したい。