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フランク・オコナー短篇集 (岩波文庫)
 
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フランク・オコナー短篇集 (岩波文庫) [文庫]

阿部 公彦
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

母をめぐる父との熾烈な争い、葬儀に届いた赤い花輪の謎、過去を抱えた女に誘惑される風来坊…。戦争の影漂うアイルランドを舞台に、人々の日常に芽生える物語を、ユーモラスに、ミステリアスに描く、短篇の名手オコナー(1903‐66)。滋味溢れる一一篇。

登録情報

  • 文庫: 376ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/9/17)
  • ISBN-10: 4003229916
  • ISBN-13: 978-4003229910
  • 発売日: 2008/9/17
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
日本ではあまり知られていないようですが、
知る人ぞ知るアイルランドの作家、フランク・オコナーの短篇集です。

いみじくもイェーツが「アイルランドのチェーホフ」と呼んだだけあって、
О・ヘンリーやモームのように派手なオチやドンデン返しは少ないのですが、
ユーモアを軽妙に織り交ぜた静謐な筆致による作品が揃っています。
作品全体に流れるミステリアスな雰囲気はそのことに起因するのかもしれません。

どの作品も話の筋を追いかけていくだけで十分楽しめますが、
中でも私がおすすめするのは『国賓』です。
この作品は日本でも早くから紹介があったというだけあって、
オコナーの代表作といってよいほどの出来ではないでしょうか。
「そのあとの人生は、僕にとってはまったく別のものになってしまったのだった」
という最後のくだりは、何とも背筋が凍てつくような感動を覚えますよ。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ここで描かれるのは、アイルランドで暮らすごく普通の人々の生活だ。だが、そこは短篇の名手といわれるだけあって、ミステリ的手法を用いた作品や子供が語り手の作品やユーモラスな語り口の作品などがあって飽きさせない。
なかには、一筋縄ではいかない作品もあったりして、けっこう奥が深い印象を受けた。この11編の中で一番印象に残っているのはやはり同社の「アイルランド短篇選」にも収録されている「国賓」だ。これはアイルランド紛争を背景に描かれる戦争悲劇の一種で、語り口が軽妙なだけに、その非情で不条理な部分が浮き彫りにされいつまでも後を引く印象を与える。
同じ背景で描かれながらも「ジャンボの妻」はスピーディな展開に手に汗握る思いがした。
また、ミステリ的な作品としては「法は何にも勝る」が秀逸。これは謎が解決されてすっきりするから精神衛生面的にも具合がいい。逆に結末がぼかされて謎が謎のまま終わってしまうのが「花輪」、「マイケルの妻」、「汽車の中で」なのだが、この三編の中では「マイケルの妻」に軍配があがる。これは人生の陰影がうまく表現されていてすごく惹きつけられるのだ。結局何がどうなったのかはわからなくてもね。家族を描いた作品では「ぼくのエディプス・コンプレックス」や「はじめての懺悔」のような子供を語り手にしたユーモア作品が目を引くが、「ルーシー家の人々」のように厳しい現実に直面するような話もあるので侮れない。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫
フランク・オコナーの小説は子供が出てくる話が個人的に非常に好きです。ユーモアと皮肉とちょっとした寂しさみたいなものが同時に備わっていて、イギリス文学ってこういうのがいいよなーとか毎回思っちゃいます。この短編集だと「僕のエディプスコンプレックス」「はじめての懺悔」なんかがそうですね。どこか胸が温まるようなお話です。

でも個人的には 「イギリス〈4〉集英社ギャラリー「世界の文学」〈5〉」の中に収録されている「二人の里子」が一番良かった気がします。大きめの大学の図書館にならあると思いますので、機会がある方はこちらも読んでみてください。自分は読んだ後、笑いながら泣いてました。しかも図書館で(笑)
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