13徳目が有名すぎますが、それ以前の「人付き合いのしかた」についてあらゆる角度で述べられていて面白い。観察眼がよほど優れていたのだろうが、どのようにしたら人は思うように動いてくれるかということがかなり詳細に書かれている。
とにかくひとつひとつのアイディアが常人のそれとは違うのだなといちいち感じさせられるのだが、根底にあるのはとにかく勤勉に働きなさいよ、ということに尽きる。
そして、たまには脇目もふらず自分を陥れようとした人間に返り討ちをしようとする人間らしさを隠そうともせず戦功のように語り掛けてくる。
訳者の方がよほど優秀なのか、古典のものにしてはかなり読みやすい文章なのも印象的です。索引も丁寧で編集の力量も感じさせてくれる。