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43 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
flower of life,
By 深水 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: フラワー・オブ・ライフ (4) (Wings Comics) (コミック)
待ちに待った第4巻!最終巻です。 今回は全体的にシリアスで、登場人物達が大きく成長していきます。 よしながふみさんと言う人間が漫画を描いていてくれて、良かった。 漫画を描く人生を選んでくれて、本当に良かった。 日常も、表情も、心の機微も、こんなに完璧に描ける人はそうはいない。 よしながさんの漫画は読んでいると感情が揺り動かされる。 特に最終巻は涙が溢れてきてしまった。 何かに迷っている人は、そろそろ立ち上がらなければな、と思わされる。 そんなラスト。 読了後、表紙の「フラワ−・オブ・ライフ」と言うタイトルを、見返して「ああ一生懸命生きたいなあ」と深く思いました。 下らない事も、大好きな事も、ふざけた事も、本気でしていきたい(多少気の進まない事はそこそこに…)。 真島の生身の(初?)恋も、春太郎の寿命も、三国君との夢の行き先も、お姉さんの人間関係も、自分勝手な大人達の事も、凄く気にはなるけれど、それはまた彼らの人生の続きと言う事で…。 この作品と出会えて本当に幸せでした。
23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「よしながふみ」を、同時代人として誇りに思います。,
By turquoise (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: フラワー・オブ・ライフ (4) (Wings Comics) (コミック)
毒と慈愛。皮肉と情。愚劣と崇高。振幅の激しいこのような感覚を、ひとつの物語に収める知性に、よしなが作品の何を読んでも、いつ読んでも、瞠目させられます。四巻最後の、 「でもそれは 俺がこのことを言いたくなった時じゃなくて、翔太がそれを言われても大丈夫になった時 その時俺は言うだろう」という春太郎の独白までたどり着いた時、 第一巻の滋の 「自分の言った事で相手が多少気を遣うだろうな くらいの想像もできなかったとしたら あんたは馬鹿で子供で無神経だわ」というセリフが立ち上がってきます。 「おれ白血病でした!」という、冒頭の春太郎の自己紹介はなんと周到に配置されたエピソードでしょうか。 よしなが作品について語るとき、どこがそんなに心揺さぶられるのか言葉にするのはとても難しい。三国くんの言うとおり、「ひとくちに言えない事だから 僕らまんがを描いてる」んですね。 自分が大人といわれる年齢にとうになった今、「大人ってもっと立派なものじゃなかったか」と愕然とすることがあります。 そして、「FLOWER OF LIFE」とは、「まんがの主人公みたいな素敵な誰か」の占有物ではなく、すべての人にとって、いじらしいまでに必死に向き合う「花の盛り」なのだと気づくのです。
19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
バーチャルだけで終わらせない,
By サン (岡山県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: フラワー・オブ・ライフ (4) (Wings Comics) (コミック)
この人の力量は痛いほど解っていたつもりですがこの作品にきて潔いまでのラストの切り取り方で 今後のよしながふみの進みたい方向を垣間見た気がします。 「バーチャルでは人生は生きられない」という強いメッセージとそれに続くエール! 漫画の世界がバーチャルを基本としていることを思えば このよしながの姿勢は矛盾ともシニカルとも取られるものではあるけれど それでも敢えてバーチャルの世界を描きながら 生身の人間にメッセージを発信しようと試みています。 レビューにもあるように3巻あるいは4巻の途中まですごく楽しめた という意見はこれまでのハッピーほのぼの幸せな後味を期待する読者の正直な気持ちではあるでしょう。 事実、4巻途中までのまさに「花咲く時期」とも言えるハッピーな学園生活の描写は文句なく楽しめました。 高校生を描きながらどう見ても27歳以上くらいの感覚で登場する彼らは 漫画家を志していた作者が当時まさに『描きたかった』高校生活であり生き方だったのだと思います。 その思いは翔太の口から語られています。 「フラワー・オブ・ライフ」の本当の意味が語られるとき、 裏切られた気分になるのだとしたらバーチャルには不似合いな重いメッセージが送られたと感じたからでしょう。 「愛すべき娘たち」で見た片鱗はこの「フラワー・オブ・ライフ 」でさらにはっきりとした形として示されています。 「大奥」を重いとする意見も目にしますがが今後のよしながは 「西洋骨董洋菓子店」のような明白なハッピーエンドに終わる(とても好きな作品ではありますが) 作品は書かないような気もします。 また、お約束のようなBLラブシーンもたぶん少なくなるでしょう。 作者にとってBLを手掛けたことは一つの手段に過ぎず(生き辛い思いを持つ人たちに暖かいまなざしを注ぐという) その目的がある程度確立された今、あえてBLだけにこだわる必要もないからです。 この作品で斎藤滋が限りなく男にちかい女という設定で登場するのは作品の分岐点を感じます。 よしながの登場人物とともに読者も引き上げられ成長してゆけるならこんなに素晴らしいことはありません。
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