すばらしい。
とくに前半の「第7講」は必読。
幕末維新期から敗戦まで、日本近代史の抱えた「ねじれ」「宿命」を
松岡さん独自の視点で語りおろしています。
西郷隆盛、石川啄木、権藤成卿、石原莞爾……
彼らの時代に対する洞察、彼らの究極的な「わけのわからなさ」が
白熱講義として提示されます。
ここには、日本にとってもっとも大切な「何か」が問題提起されています。
松岡さんの「絵解き」が、さらなる「大いなる疑問」を読者に抱かせてくれます。
単なるファクトを並べた歴史講義ではなく、
特定のイデオロギーから歴史を断罪したものでもない。
真の「日本近代学」の萌芽を感じました。
佐藤優「日米開戦の真実」などと併読するのもいいかもれません。