旧「フライフィッシングマニュアル」に続き、大いに期待して購入。
著者は日本フライフィッシング界の機才であり、
人生をかけて収集した情報や貴重な写真、実験など大変興味深く、
海外に目を向けても類のない珍書だと思う。
惜しむらくは、かつて轡を並べた者たちへの
非難や業界裏事情の吐露など、下世話な話が端々に見受けられる。
何事においても徹底を貫く著者の稀有な性質がネガティブに作用し、
あまりの執念に嫌悪感を通り越して恐怖心を抱いた。
いくら恨み節があってもこういった書籍上でやるのはお門違いであるし、
読者には関係のない話。訴訟であれば、しかるべき機関で争っていただきたい。
雑誌で暴露記事でも書けばいい。
品行方正は著者の望むところではないのかもしれないが、
これらがなければ島崎氏の水生昆虫本と並ぶ名書になったと思えるだけに残念な次第。