2008年2/1〜3/16にかけて行われた"Somewhere Back In Time Tour"の様子を追ったドキュメンタリー映画に各地のライヴ映像をセット・リスト順に収録した2枚組DVD作品。
ドキュメンタリー映像に関してはメンバー、クルーを含めて家族のように世界中を廻るバンドの姿、仕事振りといった内情が見られるのも興味深いが、日米はもちろん、経済成長の真っ只中にあるインドやブラジル、政情不安定なコロンビアなどなど、万国共通でIRON MAIDENの音楽に熱狂する聴衆の姿にとにかく圧倒される。
このような熱狂を生むのがルックスの良いメンバーを揃えたポップ・バンドではなく、メンバーの平均年齢が既に50歳を超えたベテランのメタル・バンドであるという事実を見せ付けられて、ファンである自分も不思議な気分になる(恐らく演奏する本人たちも同じように感じていると思う)と同時に、「ヘヴィ・メタルを聴いてきて良かったなぁ」と思わせる。見ていて誇らしげに胸が熱くなる作品だ。
ライヴ映像も作品の趣旨から曲間にドキュメンタリー映像が入るものの、製作者のファン目線、思い入れたっぷりのカッコいい姿、カメラ・アングルで見事に構成されており、音響のバランスも良い。
これまでのIRON MAIDENの映像作品は、スティーヴ・ハリスを中心にバンド目線でファンの為に作られた作品が多かったわけだが、今回はS・マクファージェン&S・ダンというファン目線を持つ第三者が製作陣に加わったことで、いつもとは違う雰囲気が楽しめる。
ドキュメンタリー映像はIRON MAIDENやメタルに興味のない人にも見せて、日本でもIRON MAIDENを盛り上げていきましょう!