内容紹介
太平洋の孤島で遭難したロビンソン・クルーソーとフライデーのもう一つの物語と、南の島で海賊の財宝を探索した父祖の記憶をノーベル賞作家がたどり直した自伝的長篇。
〈ぼくがこの作品を選んだ理由池澤夏樹〉
「フライデーあるいは太平洋の冥界」
『ロビンソン・クルーソー』は哲学小説である。正確に言えば、枠としての漂流記に入れられた中身としての哲学である。ぼくを含む多くの作家がこの枠を利用して自分の哲学を語った。トゥルニエのこの作品はその中でも最も成功した例だ。
「黄金探索者」
南の島で海賊が隠した黄金を探す。少年向けの冒険小説のようなこのテーマをル・クレジオは純正な叙事詩として書いた。これは鳴り響く海の物語であり、彼自身の祖父の物語である。あるいは無謀な夢の記憶といってもいい。その夢を作者と読者は共有する。
〈ぼくがこの作品を選んだ理由池澤夏樹〉
「フライデーあるいは太平洋の冥界」
『ロビンソン・クルーソー』は哲学小説である。正確に言えば、枠としての漂流記に入れられた中身としての哲学である。ぼくを含む多くの作家がこの枠を利用して自分の哲学を語った。トゥルニエのこの作品はその中でも最も成功した例だ。
「黄金探索者」
南の島で海賊が隠した黄金を探す。少年向けの冒険小説のようなこのテーマをル・クレジオは純正な叙事詩として書いた。これは鳴り響く海の物語であり、彼自身の祖父の物語である。あるいは無謀な夢の記憶といってもいい。その夢を作者と読者は共有する。
内容(「BOOK」データベースより)
『フライデーあるいは太平洋の冥界』―南海の孤島で遭難したロビンソンは、島を開拓し、食料の備蓄に努めるが、野生人フライデーの登場によってその秩序は一瞬のうちに崩壊する。文明と野蛮を双子のように描いた哲学小説。『黄金探索者』―失われた楽園を取り戻すため、父の遺した海賊の地図と暗号文を手がかりに、ぼくは終わりなき財宝探索の旅に出る。2008年ノーベル文学賞受賞作家による、魅惑に満ちた自伝的小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
トゥルニエ,ミシェル
1924年、パリ生まれ。両親の影響もあり、幼少のころからドイツ文化に親しむ。ソルボンヌ大学で哲学を学び、その道を志すも中途で挫折、出版・放送メディアの仕事に携わる。1967年、本書『フライデーあるいは太平洋の冥界で』でデビューし、アカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞。さらに、70年に『魔王』でゴンクール賞を受賞し、作家としての地位を確立する。以後も、創意溢れる作品を発表し、旺盛な執筆活動を続けている
クレジオ,J.M.G.ル
1940年、南仏ニース生まれ。大学卒業後、1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞し、一躍時代の寵児となる。小説のほか評論・エッセイも数多く上梓。2008年ノーベル文学賞受賞
榊原 晃三
1930年、愛知県生まれ。早稲田大学大学院仏文学修士課程修了。翻訳家・フランス文学研究者。1996年没
中地 義和
1952年、和歌山県生まれ。東京大学教養学科卒業。パリ第三大学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1924年、パリ生まれ。両親の影響もあり、幼少のころからドイツ文化に親しむ。ソルボンヌ大学で哲学を学び、その道を志すも中途で挫折、出版・放送メディアの仕事に携わる。1967年、本書『フライデーあるいは太平洋の冥界で』でデビューし、アカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞。さらに、70年に『魔王』でゴンクール賞を受賞し、作家としての地位を確立する。以後も、創意溢れる作品を発表し、旺盛な執筆活動を続けている
クレジオ,J.M.G.ル
1940年、南仏ニース生まれ。大学卒業後、1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞し、一躍時代の寵児となる。小説のほか評論・エッセイも数多く上梓。2008年ノーベル文学賞受賞
榊原 晃三
1930年、愛知県生まれ。早稲田大学大学院仏文学修士課程修了。翻訳家・フランス文学研究者。1996年没
中地 義和
1952年、和歌山県生まれ。東京大学教養学科卒業。パリ第三大学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)