人類の未来はフュージョン(核融合)にかかっている。人類にとって究極のエネルギーはフュージョンしかないという信念に基づいてイギリスの大型装置(JET)で活躍した研究者たちが著した本を飯吉厚夫中部大学総長等が翻訳している。この本では、宇宙のエネルギー源が太陽を含めてフュージョンによること、そしてビッグバン後に水素から始まる元素生成がフュージョンによるとの理解に至るまでの興味深いエピソードが述べられている。また、フュージョンの原理から研究開発の歴史、そして最新の状況や動力炉の見通しまで非常にわかりやすく解説されている。一般書として楽しく読めるし、フュージョンの研究に関心のある方への入門書としても適切であろう。