80年代のサントラ・ブームはこのアルバムから爆発的になったと言っても過言ではないだろう。日本独自のものも含めると、発売当時9曲中、なんと8曲(!)がシングル・カットされヒットを記録、邦楽歌手も「ヒーロー」、「ネヴァー」をカバーして大ヒット。参加アーティストも、ケニー・ロギンス、ボニー・タイラー、サミー・ヘイガーなど凄い顔ぶればかりで、楽曲のクオリティも1曲残らず高いものばかり。この時期のサントラ・アルバムはたしかに様々なアーティストを集めて製作されたにも関わらず、映画をまた観ているようなドラマ性を感じるものが多かった。ただ、参加アーティストの映画とは関係のない新曲、未発表曲、リミックスなどを集めただけのものとは違う。それはそれで楽しみ方もあるのだろうが、サントラである以上、やはりどんな形であってもドラマ性のあるものがその価値はあると思う。このアルバムはそんな期待に充分応えてくれる。ボーナス・トラックは4曲。クワイエット・ライオットやフォリナーのヒット曲が収録されている。