サッカー選手版『敗れざる者たち』といった本書、
よく取材されていると思うが、著者のスタンスが気になった。
選手をかっこよく魅せようとしていると感じた箇所がいくつか目につき、
せっかく世界に入り込むとしているのにどうにもシラけてしまうのだ。
硬派なスタンスのはずなのに、こういった”飾り”は必要ないと思う。
特に松田直樹の章は、著者本人も思い入れがあるからか、
ジャーナリストとして必要な客観性がほぼ皆無である。
物書きとしてまったく第三者になる必要性は到底ないが、
これでは”真実”かどうかも疑わしく感じてしまう。
だったら松田の単行本として出せばよかったのだ。
もっとも出版社が許可するかどうかはわからないので、
これは著者の責任ではないかもしれない……。
名前が出たついでに集英社、この手の本をペーパーブックで出さないで。
オビがついているから惑わしいがカバーがなく、紙の質も悪い。
コンビニで安く売られているマンガなどと同じつくりである。
せっかくの情熱も安っぽいつくりで台無し。大手の仕事ではない。