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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 3.0
成長する建築,
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レビュー対象商品: フジモリ式建築入門 (ちくまプリマー新書 166) (単行本)
いつものとおり、著者の語り口は平易である。初めに、「建築とは何か」という問いに対し、古いこと、大きいこと、長持ちすること、美しいこと、の4つを挙げる。そしてその4つの総合力により、人間に「懐かしさ」を担保する、記憶の器としての建築という概念が示される。 本書は、ヨーロッパの主として宗教建築の歴史と、日本の住宅の歴史の2部に分かれている。 王権のオブジェとしてのピラミッド、木造建築を石で模すところから始まったギリシャ建築、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、新古典主義と来て、一旦西洋建築の「死」を宣告する。 日本の住宅は、竪穴式と高床式の使い分けとそれぞれの発展、貴族のための寝殿造、武士のための書院造、趣味の茶室と数寄屋造までを追う。 つまり、本書の取り扱う範囲は近代建築誕生前までであり、そういう意味でも「入門」となっている。 本書より判型が大きいと思われる他書から引用の解説図がわかりにくいのが難。
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5つ星のうち 3.0
もっと建築史に自由を!,
レビュー対象商品: フジモリ式建築入門 (ちくまプリマー新書 166) (単行本)
この本を読むと、現在考えられている建築の歴史とは、古代の石器文明やエジプト文明などを受けて、ギリシャ、ローマにつながり、中世から現代のヨーロッパにつながる建築、という歴史のことらしい。この書の最後の章では、そうした建築の歴史の主流と対比する形で、日本の住宅について、日本の歴史の流れに沿って紹介している。こちらの方が、実におもしろい。 日本だから、ということでなく、いわゆるヨーロッパ的な思考方式ではない方法で、建築を見ているからだろう。 ヨーロッパ的な思考方式とは、知を偏重する、個々のパーツや素材より全体の構成を重視する、すべてをある特定の思想に結びつけようとする、といった思考方式だ。 そうした考え方を忘れ去り、世界中の様々な建築を、直感的な視点で見てみれば、もっと面白いものが見えてくるのでは?
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