まずは、祝!初ソフト化!
松田優作ファンの方で、この日を心待ちにされていた方も多いのでは?
和製ボニー&クライドとして括られるこの作品、内容詳細等は優作関連サイト等をご参照頂くとして、ここでは私なりの本作品の「見どころ」を紹介させていただきます。
●松田優作&桃井かおり、2作目にして最後の共演作品
同じ文学座に席を置き、無名時代からの盟友であった二人の、貴重な共演作品のひとつです。共演第一作、向田邦子原作の『春が来た』では、役作りの上で対立・確執があったとされていた二人ですが、撮影に入るまでに和解、そんな背景を感じさせないくらいの息の合った演技を披露、かつ、役者同士として火花を散らしていました。そして、時を経て
本作品へ。二人の「息の合いっぷり」は前作よりもさらに自然に、洗練された印象を受けました。畏友と呼んでも差し支えない位の、二人の役者としての「間合い」を感じながら鑑賞するのも良いかと思います。
※2作目とは、主役共演という部分で括らせていただきました。二人はこの他にも『ホーム スイート ホーム』(1982年)という連ドラの内の数話で共演を果たしています。
●「昭和」を彩った、キラ星のような挿入曲の数々
『時には母のない子のように』、『川は流れる』、『フランシーヌの場合』、『青春時代』、『昭和枯れすすき』等、昭和歌謡の名曲が、それぞれ印象的なシーンに重ねて用いられています。また、レコード・CD化されなかった宇崎竜童による主題曲、象徴的に使われた劇中オリジナル曲の『熱帯夜』、『海辺の蛍』、『夢からの挨拶』も含めると、名曲・佳曲のオン・パレード!といった感じです。
●脇役の演技にも注目!
この作品を印象的なものに創り上げたのは、優作&かおりの演技だけではありません!脇を固める役者も素晴らしい!岸部一徳、せんだみつお、熊谷真実、ケーシー高峰、おすぎ&ピーコ等、それぞれ役にハマった演技を見せてくれます。また、端役(失礼!)の方達の演技も要注目!例えば、犯罪・逃避行を続ける英二達が湖畔でキャンプしているシーンに登場するお巡りさんとか、本物?と思ってしまう位の、自然な演技をしています。
長々と駄文を連ねてしまいましたが、このドラマは、優作ファンの方はもちろん、それ以外の方にも是非観て頂きたいです。上手くは言えませんが、昨今のドラマにはあまり見あたらない、血の通った何かを再見して頂けるのではないかと思います。
私はアクションから日常の演技へと軸足を変えつつある、若き日の優作の姿を再び観ることが出来るという思いですでに満腹状態。