大怪我のため、前巻のミッドパレス出張はお休みしてたシアーズ主任も復帰し、今回の出張先は女系の『魔女』一族が治めるドロップパレスです。
『黒の七星旅団』の襲撃を受け、ドロップパレスの七星守護物である『ダァトの目』と呼ばれる仮面が傷つけられた。星鎮守である女王イルメリアは、即位前の一時期、アダムの警護を受けていた。
というわけで、今まで、クールな容姿と仕事、それに反する身だしなみのギャップ位だったアダムが、まさかの恋する男でした。今回の仕立ては本編の後に雑誌発表済の短編が載っているのですが、初出時には思わせぶりだけど関わってくるのかよくわからなかったアダムのかの地への想いが、ここで読んで繋がりました。主役カップルの無自覚ラブに気を取られていて、まったく忘れてたエピソードだったよ・・・(笑)。
力ある者に過去を見せる『ダァトの目』によって、ダリウスの過去やアイリの父達のいきさつなど、風の天窓に関わる事柄が明らかになりつつあります。一方で、コゲツの呪詛から相殺バランスの崩れだすアイリとハイヅカの超幸運と大凶体質。
二人のラブ的には小休止、というか表立ってはハイヅカから「パートナー解消」の申し出が。ショックを受けるアイリだけれど、その意味するところを読んでしまった読者としては、次巻のサブタイトルと相まって、前進決定打の前の必要ステップだと勝手に安心感を持ってしまっているのだけど。
短編「甘い夢は恋の罠」はまず中扉のイラストが可愛いです。超告白状態のアイリですが、ダリウスの「想い人も食い気に直結」に救われています。読者ふくめ、気付きたくない約二名?を除く全員が、見ないふりしてニヤニヤするようなお話です(笑)。