先頃DREAM EVILを脱退したガス・G<G>率いるバンド、FIREWINDの3rd。今後はこのFIREWINDに専念すると決意しただけあって、その気合いの度合いが窺える充実作だ。
ストロング・スタイルの正統派HMとの基本線は変わらないが、リフがHELLOWEENの“I Want Out”を思わせる3やジェフ・ウォーターズ<ANNIHILATOR>からの影響を強く感じさせる8等、バラエティに富んだ優れた楽曲が収録されており、ガスのコンポーザーとしての著しい成長の跡が聴かれる。東アジア風のメロディを取り入れたインスト7も◎。(この曲にはマーティ・フリードマン<G:ex-MEGADETH>がゲスト参加)
やはり気になるのが本作より参加の新Vo、チティ・ソマパラ。前任のスティーヴン・フレドリックが余りに素晴らしかった為、彼の離脱はFIREWINDにとってかなりの痛手になると思われたが、さにあらず。トニー・マーティン<ex-BLACK SABBATH>にクラウス・マイネ<SCORPIONS>を足して少し荒々しくした感じのチティのVoは、前任者よりも柔軟性に富み、楽曲をより表情豊かなものとしている。同じく新加入のボブ・カティオニス<Key>も随所でセンス溢れるプレイを挟み、全体的に、よりバンドとしての一体感を感じさせるアルバムとなった。間違いなく最高傑作である。