前置きが長くなったが、本書はそうした入門者に丁度良い解説本だ。オリジナルフォントの制作方法を中心に解説しつつ、デザインワークのデジタル化以後のフォントの種類や使われ方の変化をとても分かりやすく解説している。特にQ&Aのコーナーでは「クライアントより『モリサワのPostScriptフォントを使ってデザインしてほしい』と言われましたが、高くて買えません」と言った実用的な項目が並んでいる。
この本で簡単に基礎知識を得た入門者やウェブデザイナーは、次は下で紹介する鈴木一誌氏の著作に進んでほしい。紙メディアを中心とした文字とレイアウトの関係や一歩進んだページネーション理論は、ウェブデザイナーにも有益なはずだ。
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全体的に、最近流行のキュートでクールなフォントやデザインが多く、個人ユーザには色々参考になって使える部分がありますが、商業デザインには使いづらいものが多いのではないか、とも思います。ロゴ作成・加工のテクニックを磨きたい人よりは、オリジナルフォント作成等に興味がある人向けの一冊だと思います。