昨年のコンピュータ・グラフィックスの学会SIGGRAPHで最も話題となったのが、この本の原書「Realistic Image Synthesis Using Photon Mapping」である。何しろ会場内で出展している本屋さんに、入荷するやいなや売り切れになる。とはいっても余りにも専門書である本書が翻訳されたこと事態、晴天の霹靂、奇跡に近い。本当に売れるのだろうか・・・。そして更に驚くべきは原書の誤りが翻訳本では訂正され、挿絵も追加されている。今年のSIGGRAPHでは、米国の研究者までが翻訳本を購入したがる有様である。背景説明ばかりなったが、本書は、我が国で10年以上も衰退しているCG研究、開発、最先端分野のメディア報道といった穴を塞ぐに充分な内容を備えている。付録にソースコードが添付されているのもうれしい。k-d treeの実装など文章からだけでは理解できるものではない・・・・。だからといって、誰でもフォトンマッピングの実装ができるほど世の中は甘くないのだが・・・