1960年代スペイン、海辺の村を舞台に描かれた作品です。
主人公ペリーコ(11〜12歳位)は2年前に母親を亡くし、
あまりかまってくれない漁師の父親と二人暮らし。
学校もさぼりがちですが、
幼馴染の同級生や郵便局の老局員さんらと親交を持ち、
明るくマイペースな日々を過ごしています。
小さな港町ならではの暖かい人々にほっとさせられます。
ある日、ペリーコはお父さんから渡された漁船の通行許可証のお金を落としてしまい、
偶然見つけた偽札?!を盗んで事なきを得ようとします。
そこからペリーコの葛藤が始まります。
その展開と平行して
村はずれの小屋に住む、今は皮なめし職人に身をやつしたイスマエル、
村でただひとりのイギリス人、フォスターさんらと関わり
ペリーコの世界は広がり、自分の将来を漠然とイメージできるようになります。
全体を通して、政治的な事柄や敗戦した側の心情を
もう少し突っ込んで説明してもよかったのではないかと思いました。
特にイスマエルを通して内戦後の社会の混乱を説明するくだりで、
11〜12歳に語るのであれば、(もう少し大人の言葉でも)
理解できるのにと強く思い、物足りなさを感じました。
読者もその辺は敏感に感じると思います。