主にレンジファインダー製品の解説本です。じっくり読んだため、レンジファインダー製品がほしくなってしまいました。内容はすばらしくいいのですが、ちょっと高いことと内容のエラー(後述)が一カ所あるため評価は4です。
前半は現在コシナが造っているレンジファインダー用のレンズ(フォクトレンダーとツァイス)について、実写を交えつつ解説があります。この部分は製品のカタログとして使うことができます。Web上ではなかなか情報が得られないのでとても参考になります。
続いて最近発売された話題のレンズであるNokton25mm F0.95の解説があり、さらにMマウント大口径レンズの比較(Nokton50mm F1.1を含めてF0.95〜F1.2の標準レンズで比較)があります。ポートレート、またボケ味について言及しています。
後半は先述のレンズについて、デジタルボディー(ライカM9やエプロンRD-1シリーズを始め、マイクロフォーサーズやソニーのNEXシリーズ)での使用感が掲載されています。ボディーでかなり描写が変わることがあるため、デジタルでの使用を考えている人にはためになる項目です。
最後に各ブランドの歴史とコシナの工場+αの紹介、製品一覧など、資料をもって締めくくられます。
一眼レフ用のレンズは実写も含めてWeb上にたくさん情報がありますが、レンジファインダー製品のそれはさして多くないためよい資料になるでしょう。
デジタル機での描写は気になりますし、思った以上に差が大きいため比較はとても有用です。しかしそれ以上にフイルムの作例がたくさん載っているため、特に一眼ではデジタル全盛の時代として貴重な本だと思います。
製品とは関係のない余談ですが「レンズ名の由来」というコラムがあります。しかしDistagonの説明が間違っています。zeiss.comのCamera Lens News No.38 (Getting the light right) にある"The right lens for each situation - Carl Zeiss camera lens types"という項に正しい記述があります。参考まで。