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フェルメール論―神話解体の試み
 
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フェルメール論―神話解体の試み [単行本]

小林 頼子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 5,040 通常配送無料 詳細
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フェルメール論―神話解体の試み + フェルメール  ――謎めいた生涯と全作品  Kadokawa Art Selection (角川文庫)
合計価格: ¥ 5,780

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

その神話性ゆえに検証を拒んできた“孤高の天才画家”のヴェールを解き放ち、蔓延する神話的言説の解体を試みた渾身の研究書。新稿「1996年以降のフェルメール」を加え、ペーパーバック版で登場。第10回吉田秀和賞受賞。フェルメール関連古文書、財産目録など貴重な一次資料収録。作品36点のカラー図版掲載。

内容(「MARC」データベースより)

19世紀半ばに劇的に再発見された孤高の天才画家・フェルメールについてまわる神話的エピソードの数々を再検討し、新たなフェルメール像を提出。さらに17世紀オランダ絵画という文脈の中に彼の作品を位置づけ、理解する。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 366ページ
  • 出版社: 八坂書房; 増補新装版 (2008/07)
  • ISBN-10: 4896949137
  • ISBN-13: 978-4896949131
  • 発売日: 2008/07
  • 商品の寸法: 25.4 x 18.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
フェルメールの権威とも言える小林頼子さんの学識に裏付けられた詳細な解説の素晴らしさに息をのむ思いです。同時代のオランダに花開いた風俗絵画の到達点にフェルメールが存在しているという絵画史の俯瞰の中で位置づけられているのが理解でき、素晴らしい業績だと思います。

第3章では、17世紀前半のオランダ絵画やフェルメールの活動の中心であるデルフトの社会、同時代の画家の活躍まで話が展開されます。オランダ社会における市民の台頭によって、このような素晴らしい画家を輩出した素地が形成されたのです。興味が尽きず、示唆に富んだ解説が盛り沢山に掲載されています。

学術書であり、啓蒙書でもありました。フェルメール愛好家か、もしくはある程度その時代の絵画に通じているほうが小林さんの主張の展開を深く理解できると思います。勿論、本書でその素晴らしい画業と作品の良さを知ってもらうことで新たなフェルメール・ファンが生まれることでしょうが。

資料編のフェルメール作品一覧、作品来歴一覧、関連古文書、家系図、主要参照文献一覧、掲載図版一覧、人名索引、事項索引、フェルメール作品一覧は、どれも貴重なもので労作に値いします。いずれも研究者の利便性を高めるのは間違いありません。

ご参考までに、各章は、フェルメール忘却神話の真相、古文書が語る生涯の軌跡、一七世紀前半のオランダ絵画とフェルメールの選択、自己の発見―独自様式の確立に向けて、洗練・完成・そして停滞、フェルメールの制作法を探る、風俗画の語るもの―意味と無意味の狭間で、寓意の図像、エピローグに代えて―デルフトを描く、となっています。

増補新装版です。巻末に「1996年以降のフェルメール」という13ページの解説がありますので、より進化した著作になっています。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
座右の書 2001/9/23
By たべ
形式:単行本
内容的には中級者以上向けか。内容はいうまでもなく、特に巻末の史・資料、文献リストの充実度は脅威的。読了後のさらに一歩も迷うことなく踏み出せると思われる。著者の「客観性」を重視したフェルメール解明も素晴らしい。まさに座右の書と言うにふさわしいのでは。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shannon
形式:単行本
この本を一般の読者に薦めるべきかどうかは大いに悩ましい。しかし、フェルメールについて知りたいと思う読者は迷わず本書を手に取るべきだろう。真贋の弁別、制作年代の特定、それに沿って解題される作品解説。それらが、綿密な調査に裏付けられた客観的事実と、著者自身の鋭い感性によって、実証的に積み重ねられていく。その迫力に圧倒される。それほど凄まじい情熱を感じる。ただし思いいれの強い熱い情熱ではなく、真実を解き明かしたいという、学者としての知的でクールな情熱である。その迫力にひきつけられるようにして本書を読了した後には心地よい疲労感を味わうことになるであろう。フェルメールについては色々な書物が出ているし、テレビでも度々放映されている。しかし、フェルメールとその作品について、くっきりとしたイメージを与えてくれたのは本書をおいて他にない。それほど、読んでよかったと深い満足感を味わえる一冊だった。
なお、本書は増補した新装版が出版されているようである。そちらのほうが値段的にも安いようなので、今買うとすればそちらのほうが良いと思われる。
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