Felicaの生い立ちと苦悩、栄光と挫折?、少しだけ今後の展望。そこに携わる方々へのインタビューなんかに基づいて。
「ソニーが技術開発に成功し、ビジネスで失敗した理由」という素敵なサブタイトルが冠されていまして、確かに自分自身、Felicaに対してはそんなイメージを持ってました。とはいえ、人様に説明できるほどのネタは持って無くて、いやうちはISO15693のほうがメインなんでとか逃げてきたわけですが、明日から立派に知ったかぶり出来そうです。
あと、RFIDというかICタグの業界の歴史を振り返るという意味でも面白い。まさかSUICAの起源が宅配便の仕分け業務にあるなんて。プロトタイプがマイクロ波とは聞いてたけど、電池のせたまま行くつもりだったなんて、とか。実導入しちゃってから干渉問題が発覚して使い物にならなくなっちゃったり。歴史を学ぶことで現在の仕様の根拠が見えてくるってのは大袈裟だけど、先達の苦労のうえで生きてることは間違いないですよね。
そして、せっかく良い技術があっても、ビジネスモデルの正解が見えていても、全く不合理な理由からそれが実行されなかったりとか。本当に勿体ない。競合技術との競争じゃなくて、大企業病というか腐りかけた自社ブランドへの盲信だったり、数字しか見られない銀行系役員の過失だったり、ただの自滅かと。
あと印象的だったのは、日本の場合DOCOMOという巨大なブランドの存在。ドコモのおかげで発行量は増えたけど、そのおかげでほとんど使われていない状況を生み出したような気がする。完全にオープンにしたところで成功する保証はないので、どうせ日本でしかやらないなら苦渋の選択ながら戦略的には有りだったのかも。NFCで巻き返せるといいですねー。