メタローグ
フェミニズムの事典といえば、リサ・タトルの『フェミニズム事典』が定評あるが、これはフェミニズムの「理論」の事典である。見出し語をひくと、そのことばの定義だけではなく、誰によってどのような定義がとられてきたのか、そしてそれはどのような視野をひらいたのかが、理論的に俯瞰できるようになっている。日本語に翻訳されていない文献も多く載っており、事典としてだけではなく、読みものとしても、じゅうぶんに読みごたえがある。フェミニズムの議論が、ほかの専門分野と関連づけられ、理論的発展と成果の蓄積がおこなわれてきた過程がわかる。惜しむらくは内容が、文芸批評にやや偏っていることか。(千田有紀)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
内容(「BOOK」データベースより)
フェミニズム用語を収録した辞典。アルファベット順配列。巻末に、見出し語和英索引、見出し語項目別索引がある。