私がこのゲームを購入したのは『中々値下がりしない店舗の状況』と『続編(新作?)が出るほどの反響』。この二つを鑑みての事だ。
自分自身フェイト作品好きではあるが、新しいキャラ絵、新しい世界設定、シンプルなゲームシステムと、『これ、もはやフェイトの二次創作じゃん?』と言う雰囲気が強かった為、購入には踏み切れずに居た。
しかし、実際にプレイして見ると、内容としては思いのほか『フェイト作品』であった。
まずゲーム自体の進め方が、若干ノベルゲームっぽい。
全体的にはキャラを自分でグリグリ動かして移動するのだが、イベントシーンなどではノベルゲーム宜しく、主人公(自身のアバター的な)の視点での文章が台詞の間に挟まれる。
普通にキャラの掛け合いだけで進むRPGに慣れている人には初めは違和感があるかもしれないが、ノベルゲームに慣れている私のようなユーザーからすれば『ノベルとRPGゲーム』の融合っぽくて斬新で面白い。
ただ、逆に言えばノベルっぽさの中にはタイプムーン独特の言い回しや用語も多く含まれている為、初めてフェイト作品に触れると言う人には解り難い場面も有るかも知れない(進行に支障をきたすほどではないが)
システムはRPGとはいえシンプルなもので、3竦みの関係を用いたターン性バトルとなっている。
どんな物かといえば『弱攻撃』『強攻撃』『防御』の3パターンの行動の中から、1ターンに6つを選び、相手の手札とぶつけ合わせて攻撃するというもの。最近では見なくなって久しいが、昔のゲーム(私が知っているのは『るろうに剣心』のキャラゲーだったか)では良くあったシステムだ。
弱攻撃は動きの遅い今日攻撃に勝ち、強攻撃は防御を打ち崩す。防御に攻撃性は無いが弱攻撃にはカウンター発動。
この3つの性質を踏まえたうえで、相手が何を出して来るのかを考察して有効な手を打ち込めばよいというもの。
簡単で詰まらないと思うか、奥深いと思うかは人それぞれだろうが、私は、上記に述べたノベル風のゲーム進行と相成れば、あまり複雑でも困るし、妥当な所だろうと思う。
また、雑魚キャラにも、相手となるサーヴァント(使い魔)にもそれなりに行動パターンがあるので、ゲームが苦手な人にもキチンと考えてプレイすれば普通に勝てる程度の猶予は持たせてくれている。
無理繰り、良くわからないシステムにして戦闘部分が苦痛に感じてしまうよりは余程良いシステムだと思う。
ストーリーや設定などは取り敢えずは本編とは全くの独立の物であり、一個のストーリーとしては成り立っているが、登場人物の顔ぶれや使い魔。ゲストキャラなども本編や、タイプムーンの他作品から出演しているので、ファンにとってはとっかかり易くてグッド。
ただ、ゲーム内でのストーリー進行方法(聖杯戦争の手法)が完全な決闘方式となっており、一週毎(一回戦毎)に決まった相手になっているので、本編のような、何時・誰が襲って来るのだろう?といった緊迫感は若干減少。
それでも、その決闘当日までに相手の情報を調べたり、決闘自体に必要な闘技場の鍵を集めたりする必要があったりと、これはこれで『RPGとしての楽しみ』は顕在。ノベルをやるか、RPGをやるかで一長一短が産まれるのだろう。
最期に全体的な難点
・毎回相手が邪魔してくる、、、決闘までの猶予期間に、よく相手が邪魔してくる。一応それによって相手情報が得られる様になっているのだが、ゲーム内では『決闘までは私闘厳禁』という設定が・・・それなら、ニアミスの際の舌戦や、第3者の介入による情報の露呈などの方が良かったかな?
・理不尽なゲームオーバー、、、フェイトらしいというか、選択肢一つで、普通に死ぬ。しかも理屈で考えても良くわからない2択で。⇒相手に狙われている、どこに逃げよう『校庭』『アリーナ(ダンジョン)』。さぁ、どっち?・・・知るかwwタイプムーン作品を知っている人ならなら、アルアルで済まされる程度のものだが、初めて触れる人にとっては驚愕だろう。
ある意味、ダンジョンで敵に負けてゲームオーバーになるより、よっぽどイラッとするので注意。こまめなセーブを推奨する。
こういった面より総評として
・ゲームの質自体は『キャラゲーより一歩上』という感じか?本格RPGというよりは、フェイト外伝を読む感覚でプレイするのが無難か?
・ノベル的な進め方、理不尽な2択など、フェイトっぽさが意外と強い。プレイに際して良くも悪くも影響は出て来るので要注意。
兼価になって、店舗での売値もグッと下がって手が出しやすくなった。この機会に購入を検討して見てはどうだろうか?