97年発表の『エンデンジャード・スピーシーズ』以来、実に13年ぶり(!)となるY&Tのニューアルバムです。
バンドは解散していたわけではなく、デイヴ・メニケッティ(Vo、G)のソロと並行してライブ活動を続けていたとの事。とはいえ前作からはかなり間が空いてしまっているし、『エンデンジャード〜』も、95年の再結成作『ミュージカリー・インコレクト』も正直今一つ(来日公演は素晴らしかったが)の出来だったのでどうなる事やら…と思いつつ購入したのですが、これは素晴らしい!
不朽の名盤である『ブラック・タイガー』や『アースシェイカー』を彷彿させる、アグレッシブさとエモーショナルさを兼ね備えた楽曲が揃っています。特にスピーディな2,かの『ミッドナイト・イン・トーキョー』を思わせる7,そしてメニケッティの切々とした歌が胸を打つブルーズ・ロックの8が素晴らしい。
メニケッティのギターと歌も冴えています。速い曲ではアグレッシヴに弾きまくり、スローな曲では時にゲイリー・ムーアを思わせる抒情的フレーズを繰り出す。そして、パワフルかつエモーショナルな彼の歌唱は、80年代の黄金期と比べても何ら遜色ないどころか、より説得力を増しているように思えます。
年季の入ったY&Tファンにも、彼らを知らない若いハード・ロック・ファンにも聞いてほしい、文句なしの傑作アルバムです。
※輸入盤もありますが、日本盤のボーナストラックの出来が良いので、こちらがおすすめです。