教授は「世界の選択は、先進国と途上国の大多数の民意を反映した公正な協定と、先進国の利益団体の意見を反映した不公正な協定のどちらかだ」と問題提起したうえで、「途上国の道徳的立場が、先進国よりもはるかに高いのは明らかである」と断じる。
この視座から、教授は世界経済の枠組みを包括的に協議するための「東京ラウンド」「ウルグアイ・ラウンド」、さらに2001年からの「ドーハ・ラウンド」に至る開発ラウンドに厳しい評価を加える。それらの必要性を認めながらも、公正さという点について無視できない問題を抽出し、最貧国への待遇や市場開放の方法など、克服すべき課題を明らかにする。
巻末には、世界の貿易協定などに関する文献や、報道でよく目にするキーワード・呼称を分かりやすく解説した「用語解説」を設けている。
(日経ビジネス 2007/04/30 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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