40歳の時自立しようと思いながら、仕事を辞めることが出来なかった。50の手習い、と称して、幾つかある趣味を2つに絞りつつも仕事を辞めるに至らなかった。更に60にして人生のまとめを、と思い20年来の趣味を今後の15年或いは20年で大成させようとしつつも、未だに仕事を引きずっている。なかなか夢の世界に跳びこむことが出来ないままである。
仕事を捨て、夢の世界に生きる主人公レイに魅せられて、Field of Dreamsを月に一度は観ているだろうか。この映画は、夢を追い求めることが如何に楽しいか、嬉しいか、周りの人たちとどんなに喜び合えるか、そしてどれ程の犠牲が要求されるかも、十分に教えてくれる。夢かなった時の喜びは、それを感じる人にだけ見せてくれるのだろう。悩み苦しんでいるとき、そうだ夢を追っていれば、悩みの苦痛を少しは和らげてくれるじゃないか。こう思うと、気分がたかぶっている時も沈んでいる時も、僕はこの映画の世界に浸っていく。
確かイチロー選手もこの映画がお気に入りではなかったろうか。映画にも配役されているシューレス・ジョー・ジャクソンの生涯打率は野球史上最高と言われている。イチロー選手は彼の打率を超えようと努力しているいるのでは、とも思える。高い所に君臨する選手がいれば、それを超えたい、それがイチロー選手のモチベーション、いや選手生活のエネルギーになっているのではないか。そうだとすれば、彼が毎年幾つもの記録を作っても、まだまだやりたいことがある、だからいつでも前進、進歩を追い求めている、そして野球を十分に楽しんでいる、苦しみも含めて、そう思える。
Field of Dreamsを観ると、イチロー選手のような、高い目標を持って毎日努力し続ける多くの人たちを思い出す。こんな映画をどのような言葉で評価したらいいのか、僕には分からない。しかしながら、観ていて凄い、嬉しい、僕の心はどこに飛んでいくか分からない、こんなふうには言える。