日本野鳥の会が、長年に渡り出版してきた定番の識別図鑑。日本で観察された野鳥約600種が収録されています。
私自身、これより前の版ですが、十年以上使い続けており、観察中の識別に、またリーダーとして他の観察者に説明するのに活用してきました。サイズから、野外ではジャンバーの大き目のポケットやウェストバッグに入れて持ち歩くと良いでしょう。
使い方ですが、まずあまり野鳥に詳しくないうちは「新・山野の鳥」、「新・水辺の鳥」の方を使ったほうが良いでしょう。一度の観察で見られる野鳥はそれほど多くないので、約600種収録の図鑑はちょっと使いづらいと思います。言い換えると、ある程度以上野鳥に詳しくなった方に本書を持ち歩かれることをお勧めします。詳しい解説、季節ごとの生息域、何より国内で観察例のある野鳥の全てが収録されている安心感は絶大です。
ところで、この図鑑の鳥は全てイラストですが、きちんと理由はあります。野外における識別を目的としているからです。本物の野鳥の色は、光線の具合によって、様々な色に見えるので、写真だと見えたり見えなかったりする色(例えばコゲラ♂の頭部にある赤色の斑点)を、敢えて極端に表現することで、種類を特定する作業を手助けしてくれているのです。従って、良く見ると本図鑑のイラストは本物と比べるとあまり似ていなかったりもします。