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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
興味深い国,
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レビュー対象商品: フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (新書)
フィンランドというと、福祉大国で、税金が高くても社会保障が充実しているので満足している人が多いと聞いたことがあり、一度読みたいと思っていた。(本書では、税金が高いとこぼしている人が多いと書かれてあった)雇用、教育、子育ての面で国がどのように力を入れているかを、ユーモアを交えた読みやすい文章でレポートされている。文化については、完全にエッセイである。 1)雇用 社会人でも夏休みを四週間以上とれるように法律で権利として決められている。他にも、秋休み、スキー休みが一週間頻繁にとれる。うらやましい限りだ。 失業率は高くても、社会保障制度が整っているせいか楽観的でいられるという。この社会制度についてもっと具体的な記載が欲しかった。 2)教育 フィンランドは学力世界一位の国。日本より授業数も少なく、勉強が嫌いな人がいても、学力に格差を作らない。優れた環境で学習すればできない子供は決して出ないということか。人間の可能性を感じた。 政策や教師の質の高さなど様々な要素がある上で、子供たちの母国語習得の早さが読解力に影響を与え、後々の学力の基礎になっている。 10代のうちから政治に興味を持てるように楽しい催しを開催している。10代の政治家も存在するというが、勉学の方はどうしているのだろうか。 3)育児 女性議員の割合が高いからか、子育てへの支援が充実している。女性や若者が積極的に政治に参加した方が柔軟な政策を打ち出せる証左である。国費で出産時に子育てセットを贈られるが、中身の写真がP108に掲載されている。安心して子供を生める国である。 4)文化 著者のサウナ通訳体験談に思わず噴出しそうになった。赤ちゃんを完全防備して外で昼寝させるのも面白い。森を大切にし、自然とともに暮らし、家は自分で建てたりリフォームしたりする。人間の根源的な生活をしている。 フィンランドについて網羅的で、興味を高める入門書のとして良い一冊だ。雇用、教育、子育て、文化、社会制度をどれをとっても一冊では紹介しきれないだろう。フィンランドについて、特に興味がある分野が生じたなら、他書も合わせて読むしかない。
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
フィンランドの一端が垣間見られる,
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レビュー対象商品: フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (新書)
学力調査や国際競争力ランキング上位国として有名なフィンランド社会の実情。長く現地で暮らす筆者の生活視点でのガイドという感じ。他の北欧諸国同様、手厚い社会保障とそれを支える高税率が特徴ではあるが、同時に徹底した競争と効率化も存在する点が興味深い。テーマが社会全体と幅広く、分量的にもそれほど深い考察は無いものの、その分読みやすく飽きもこない。90年代、失業率が20%に迫るほどの不況を経験しつつも復活した同国には、日本も学ぶべき点が多いだろう。
32 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
瞠目すべきフィンランド事情リポート、日本社会の未来を考えるヒントが豊富,
By 少子化問題に直面しようとしない日本 (さすらいの旅人) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (新書)
大変な掘り出しものである! 冷静かつ多方面に渡る観察は貴重だ。特にフィンランドが失業率20%という過酷な不況から短期で立ち直った過程を描いた第1章は必読である。当時のフィンランド政府は迅速に金融機関の不良債権を処理した後、IT産業に集中投資する一方で道路関連など歳出を絞り込み、教育と人材育成に注力したのである。日本が成長率で逆転されたのも至極当然と言えよう。「政治家の役割は、国がいかに危機に瀕しているかを国民に知らせ、それを克服するためには大きな変化、痛みが必要なことを分かってもらえるように説き、状況を判断し最も相応しい決断を迅速に行うことだ」と、当時の閣僚の言葉が引用されている。日本の政治家の言説と比較して、いかがだろうか。 印象に残るのはフィンランド教育の実態で、1クラスが25人以下でしかもアシスタントやボランティアも多く、かなりの予算をかけていることが分かる。真似できないと思ったのは「教師は国民のろうそく、暗闇に明かりを照らし人々を導く」とする意識で、彼我の隔たりには驚くばかりだ。常に問題意識を求められる教員の質も高いに違いない。地域や学校への権限委譲が進んでいるのも特筆される。 類書との違いとして、フィンランドの失業率が高く、意外に学歴社会である(だからこそ勉強熱心になる)ことを指摘した点が挙げられる。教育関係者へのヒアリングを主軸に構成した研究者の著作では全く触れていないところだ。 競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書) その他、フィンランドの徹底した合理主義には学ぶところが多かった。日本人を「決断が遅い」「要求が多い」「何を言っているのか分からない」としたフィンランド人の日本評には爆笑させてもらった。(多いですよね、こういう人)
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