NHK『みんなのうた』での数々の楽曲や、映画・ゲド戦記の主題歌「テルーの唄」の作曲者として知られる、
美しいメロディーラインと歌声、メルヘンチックな世界観が特長の谷山浩子・34枚目のオリジナルアルバム。
谷山浩子の活動35周年記念作品という事で、縁のある人を招いて制作されたそうで、
小室等がサイドボーカルで参加していたり、橋本一子がアレンジで参加していたり、
中島みゆきが詞を提供していたりするのだが、その中身は、どこをどう切り取っても「谷山浩子」な感じです。
このアルバムを一言で言い表すなら【ヘンテコ】でしょうか(笑)
だって、『フィンランドはどこですか』というアルバムタイトルからして「なんじゃそれは!」って感じですから。
この人の楽曲には、いわゆる【電波系ソング】と呼ばれる、毒を含んだシュールなものも多いですが、
このアルバムではソッチ系の曲が目立っていて、聴き進む程にその世界は怪しく深く美しくなっていきます。
「人魚は歩けない」「まもるくん」・・・曲タイトルだけで、もぅお腹一杯な感じですが、内容も強力!
特に「まもるくん」はゆったりした曲調で『みんなのうた』っぽいホンワカした曲なのに、詞が不気味で怖っ。
「終電座」は最終電車をモチーフにした曲だが、最後には谷山浩子にしかイメージし得ない・作れない、
とんでもない世界(日常)→(非日常)に展開していく曲で、もぅ目の前がクラクラ〜。
そして、そんな間に挟まれたラブソング「放課後」「きみのそばにいる」はより美しく儚く聴こえる。
中でもラストに置かれた中島みゆき作詞の、人が人を想う姿を雪虫に喩えた「雪虫-Whisper-」は心に染み入ります。
このアルバムは中毒になりまっせ〜。
谷山浩子をあまり聴いたことない方には、少々キツいアルバムかも知れませんが、あえて言います。
【必聴盤!】