フィリピン大学の学生とインターネットで英会話を楽しみ、フィリピンにホームステイしたお話。雑踏のフィリピンの街中で会話し、フィリピンの独立宣言の出された建物では立ち入り禁止区域まで入ってしまう。じゃぱゆきさん、フィリピンパブ、小野田少尉など、日本とフィリピンとの間で歴史の中に生きてきた人々、それを受け継いできた著者と現代のフィリピンの若者とのまじめで本気で遠慮もしながらの会話だ。歴史や社会の話題などは新聞やテレビの言葉づかいとは違い、市民の目線での会話であって、英語会話としてとても参考になる。やさしい言葉だが、国と国との関係、人の生き方までに至る内容はしばし本を置いて考えてしまう。フィリピンの若者と著者との考え方・感じ方の違いは大きく、それが彼らの小さいころに受けた教育からくることがわかると、どう説明したら理解してもらえるか考えあぐむ様子など、著者のやさしい人間味が感じられる。