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フィクションと証言の間で―現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作
 
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フィクションと証言の間で―現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作 [単行本]

寺尾 隆吉
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,990 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

小説家と政治の関係、さらに小説創作における政治・社会的要素の取り込み方について、20世紀のラテンアメリカ全体を視野に入れて論じる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

寺尾 隆吉
1971年名古屋生まれ。2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在フェリス女学院大学国際交流学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 292ページ
  • 出版社: 松籟社 (2007/01)
  • ISBN-10: 4879842478
  • ISBN-13: 978-4879842473
  • 発売日: 2007/01
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 324,265位 (本のベストセラーを見る)
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By calanon
形式:単行本
批評論集かと思いきや、ラテンアメリカの文学、政治、作家論、作家間の往還等を時系列的な視点で、
当時の歴史と時代の空気を肌で感じることが出来る。

この本を読み始めた際、最初の2章辺りから徹夜をして一気に最終章まで読みふけった。
批評や史論の枠を超えたある種の小説に近い雰囲気がこの本には漂い、
アストゥリアスの『グアテマラ伝説集』を読んだ時に感じる
あの「視界と理解」の広がりに似た感動まで覚えた。
そこには作者の溢れんばかりの熱意がこの本を支えている事にも伺える。

数多くあるラテンアメリカ文学の本でも作家と社会、そして作品を結びつけた本はまだ無いかも知れない。
多くの作家をフォローしているわけではないが、一読の価値ありだとは思います。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ネモ トップ100レビュアー
形式:単行本
20世紀後半、危機を迎えていた文学ジャンルとしての小説にとって、救世主となったのが「ラテンアメリカ文学」。ヨーロッパでは、1960年代に“ラテンアメリカ文学のブーム”が起きるほど。
この時期のラテンアメリカの小説の特徴として、「魔術的リアリズム」が挙げられるが、著者はあくまで、根底では「リアリズム」の観念に支えられていたことを「序章」で主張している。
それを前提にした本論は、1メキシコ革命小説 2国家統合の小説(ベネズエラ) 3魔術的リアリズム(グアテマラとキューバ) 4チャコ戦争とヒューマニズムの小説(パラグアイ) 5コロンビアの暴力小説 6政治参加の幻想小説(アルゼンチン)に分かれている。このように分けて論じることによって、地理的にラテンアメリカ世界をカバーするだけでなく、世代的にも20世紀初頭からマルケス、コルタサルに至る様々な世代の作家をもカバーしている。そして、多様な作品を取り上げながら、その作品の背景にある政治事件・社会的状況を紹介しながら、作品との具体的なかかわりを論じていく。
ミステリを含むエンターテインメント以外では政治的テーマを扱うことが極めて少ない日本の小説を考える時(欧米でも決して多くないようだ)、ラテンアメリカ小説は技法的な面だけでない豊かさを持っていることが理解できる。本書は、その豊かな世界を成立させている秘密を垣間見させてくれる。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
買いです。 2011/10/13
形式:単行本
 副題の「現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作」をテーマに、六章で主に六人の作家を取り上げて、メキシコ、コロンビアといった、ラテンアメリカの小説作品をお好きな方であれば馴染みの国にあって、作品が同時代的にどのように書かれたかが具体的に説明されています。以前、「『百年の孤独』は、コロンビアの国やその歴史抜きに正確に読み取ることができない」といった趣旨の文章を読んだことがあって、自分なりに調べたりもしたものの、いまひとつその有機的なつながりが見えてこなかったので、個々の作品をひも解く形でのこういった解説は、とてもありがたかったです。著者については、現代企画室のセルバンデス賞コレクションで数冊読んだだけですが、本書によって俄然その仕事に注目です。
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