監修はフィギュアスケート解説でお馴染みの樋口豊さん。
モデルを務めるのは現役時代から所作の美しさに定評がある太田由希奈さん。
樋口豊さん、太田由希奈さんとの対談から始まります。
第1章はジャンプ、スピン、ステップ、スパイラルのメインエレメンツの解説。
スケートは好きだけどエレメンツが分からない、分かりにくいという方には
是非とも読んで欲しい本です。
全てのエレメンツをモデルの太田由希奈さんが実際に行っています。
ジャンプ6種類は踏切りから着氷まで分割写真でわかりやすいです。
スピンは体軸の説明に始まりアップライトスピン各種、シットスピン各種
キャメルスピン各種、その他ビールマンスピン等々の図解写真入りで
わかりにくいチェンジエッジにも触れています。
ステップの説明はスリーターン、ブラケット、ロッカー、カウンター、ツイズル
各種を細かく解説してありトレースの図解入りがいい。
スパイラルは掲載されている写真は少ないですが脚の下げ方に
触れている点はまさしくタイトル通りの美のテクニックに通じる部分です。
第2章はベーシックスキルについての解説。
上記のメインエレメンツほどの派手さはないですが
プログラムの出来に大きな印象を残すベーシックスキルについて触れています。
ストローク、クロススケーティング(フォア、バック)エッジワーク
選手は何気なく滑っているように見えますが図解写真として見ると
凄さがよくわかると思います。
コンパルソリーを今こそ見直そうというページには伊藤みどりさんが
眼鏡をかけながら滑っている写真が懐かしいです。
第3章はプログラムパフォーマンスについての解説。
PCS(プログラムコンポーネンツスコア)についての説明にはじまり
スケーティングスキル、トランジション、パフォーマンス、コレオグラフィー
コンポジション、インタープリテーションの代表的な例を写真で解説しています。
太田由希奈ファンとして嬉しいのはトランジションの解説でバレエジャンプ
イナバウアー、イーグルなどの美しいポジションの写真が載っていることですね。
どの瞬間を切り取っても美しいです。
巻末には浅田真央選手の2010年世界選手権SP「仮面舞踏会」
2011年四大陸選手権SP「タンゴ」のプログラムを
スタート位置からジャンプを跳んだ位置、スピン、ステップ、スパイラルなど
どういうコースでリンクを滑っていたのか線でわかりやすく表示しています。
そして特別企画、太田由希奈さんの「ピアノレッスン」全解剖と銘打ち
全フットワークを写真、トレース入りで説明しています。
美しいけれどハードなスポーツであることがよくわかります。
各エレメンツの締めくくりとして書かれているコラムも面白いですよ。
ルールについては毎年、毎年細かく変わるスポーツなので
ずれてしまう部分はあると思いますがここまで細かく
エレメンツの解説をしている本は最近ないと思います。
安くはないですが入門書としては最適。