WEB上で掲載されていたものだと言うが、もっと早く知っておくべきだったか。
元軍人で自称動物学者の女性が旅の途中で逃亡奴隷の娘を拾い、二人で珍道中を繰り広げる物語だが、兎に角、面白い。二人が何処かずっこけていて、人情があるのが良い。
舞台としては遠い未来、氷河期で文明が滅びて再興された後の世界。生態系が独特で特に「龍」と呼ばれる生物群が面白い。アノマロカリスが実は海洋生物ではなく、しかも絶滅していなかったと言う設定なのだが、これらの生物に関する設定が一々楽しい。それに主人公の連れているカキツバタが、又、可愛い。陸蛸と大気中に漂う様になった浮遊性のクラゲとか蛸とか、「晴れ、時々タコ」は想わず吹いてしまった。
フィオナは可愛い生き物でも見つけるとすぐ食べてしまうが、動物学者としてはこれは正しい事だろう。
作中、主人公達とゲストキャラ達との交流も楽しかったりしんみりしたりで中々良い。
雪山で行き会った真っ赤なスカーレット姉さんの正体はどうやらサンタクロースで、これはこれで大笑いしたが、続編があるなら、豪快でおバカなスカーレット姉さんに再登場して欲しい。そう言えば話に出て来ていたスカーレット姉さんの妹も未登場だし、これは是非とも姉妹揃って活躍して欲しい。