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こんな本はえてして、引用だけで終わってしまって、結局中身は何にもない大学生の卒論のようになってしまいがちだが、そこはこの著者の腕の見せ所。全く畑違いの演劇に携わる文芸委員の著者は、読者を絶妙に引き込むそんな巧みな手法の持ち主のようだ。
独自性はないが、エッセンスは十分に読み手に伝わった。
それと、なぜ畑違いのマルティンが、ファーブルを選んだのか、という疑問がこの本の中では解決されていない。どうせならそこまで後書きか何かで踏み込んで欲しかった。でないと、なぜこの本が出たのか、よく理由がわからないからだ。そんなところで星3つとした。