「ワイルドスピード」のロブ・コーエン監督が製作総指揮を担当、出演は「イージーライダー」のデニス・ホッパー、「60セカンズ」「アルマゲドン」のウィル・パットンも出ていると聞けば、かなり期待も高まります。でも実際はTV向けの低予算映画で、「ワイルドスピード」のようなスピード感はありませんでした。アクション映画としての完成度は低いです。
クルマが出てくるシーンは多いですが、その出し方に問題があるように思えます。例えば、素人が見ても「GMがスポンサーなんだろうなあ」と思っちゃう程に新型ポンティアックGTOが出まくります。まるでGTOのプロモーションビデオです。映画の裏事情が見えてしまうのは悲しいですが、発売されたばかりのGTOを思う存分見れるので、これは良しとしましょう。
これ以上に興醒めさせるのが、脇役のクルマたち。どこかで見た事あるな~と思ったら、なんとワイルドスピード2に出て来たRX-7(FD3S)が、ほぼそのままの姿で出てきます。きっと主人公が乗っていたエクリプススパイダーも、カラーリングは変わっていましたがワイルドスピード2でローマンが乗っていたあの車輛のお下がりなんでしょう。これにはかなりビックリしました。
制作費が無かったんだなぁ~と思えば、唐突に貴重な1969年型GTO THE JADGEを崖から落として爆破したりされると、「あ、使い回して節約した分は、このシーンに注ぎ込まれてるんだろうなぁ」なんてさらに侘しい気持ちにさせてくれます。
さらにせっかくの有名俳優も良さを引き出される事なく終わります。
しかもいきなりあのエンディングはあり得ないでしょう。ああいう展開になる経緯をもう少し丁寧に描いてくれたら、TV映画として考えればもう少し評価も上がっていたのになぁ。違った意味で衝撃的なエンディングになってしまいました。アメリカンニューシネマの生き証人デニス・ホッパーですから、あのようなエンディングにしたい気持ちはすご~く理解できますけどねぇ。。。
総評としては、個人的にはそれなりに楽しめましたし、結構好きな映画だったので、あえてB級臭さを楽しみながら見るのであればアリでしょう。