クレア・フィッシャーは、1957年ロサンジェルスに進出し、作曲、アレンジ、そして、ピアニストとしても才能を発揮し、活躍が認められ、プロデューサーの目にとまり、それでこのアルバムが製作されました。1962年録音、当然初リーダー作です。
収録曲は、8曲中5曲が彼の作品で、彼のこの面での能力が高い事を示しています。1・ナイジェリアン・ウオークは彼の作品ではありません。彼の演奏もリズムに乗った素晴らしいプレーですが、サポートするゲイリー・ピーコックのベースそれに輪をかけて素晴らしいです。3・ストレンジャーは、スローな曲ですが、彼のリリシィズムが良く出ていて、とても綺麗な曲です。4.アフターファクトは、他のメンバーのフォローも良く、彼ものった演奏をしています。5・フリー・トウー・ロングは、打ち合わせ無しの、フリージャズだったらしいですが、3人がのっていて、いかにも楽しそうに演奏しています。6・ピース・フォー・スコッティーは、亡くなったスコット・ラファロの死を悼んで作られた美しいバラードです。(彼とラファロは親友だったそうです。)7・はスローテンポな曲。
一般的に彼は、エヴァンス派と思われていますが、このアルバムを聞いてみると、彼の多方面の才能、作曲、アレンジ、そして、ピアノも知的そして、クールな感じはするものの、のった熱い演奏もしますし、そうとばかりは、いえないような気がします。事実この後彼は、サージング・アヘッドを出し、ボサノバ、ラテン、そして、アレンジャーと転換していくわけです。これは、彼の多くの才能が詰まっている素晴らしいアルバムだと思います。