イエスと言えば、話題になるのはもっぱら「こわれもの」以降から「リレイヤー」の時期まで、(その基礎として「サードアルバム」)、「ロンリーハート」から「ビッグジェネレイター」、「ABWH」くらいのところが多い。私自身、イエスは一時期かなり聞き込んでいて、ライブにも行っているが、この「ファーストアルバム」や2ndの「時間と言葉」は聞いた事がなく、興味もほとんどなかった。その理由としてはよく見かけるレビューで、イエスの音楽スタイルが確立されたのは「サードアルバム以降」というのを何となく真に受けてそのまま時間が経過してしまったからというのが大きい。最近、10年ぶりの新作がリリースされ、それをきっかけに再びイエスに興味が戻ってきた。調べてみると、2009年リマスターの国内版が安価に買える事がわかり、この「ファースト」から「ビッグジェネレイター」までをいっぺんに購入してしまった。
聞いてみて驚いた。「サードアルバム以降」どころかこの「ファースト」や「時間と言葉」も、完璧にイエスサウンドが完成しており、何の違和感もなく聞ける事だ。人のレビューがいかにあてにならないか思い知らされた。イエスが好きだけれどこのアルバムには手が出ないと思ってる方は迷わず買っていいと思う。ほんとうにどこを聞いてもイエスとしか言えない演奏と楽曲で、今回購入した2009リマスター盤の中ではこのアルバムを聞く事が特に多い。ただ、無駄に多数収録されているボーナストラックは、かえってアルバムの流れを壊して逆効果。収録するにしても、「これだ」という出来のいい音源を1〜2曲で充分だ。