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ファーザーランド (文春文庫)
 
 

ファーザーランド (文春文庫) [文庫]

ロバート ハリス , Robert Harris , 後藤 安彦
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容説明

Fatherland is set in an alternative world where Hitler has won the Second World War. It is April 1964 and one week before Hitler's 75th birthday. Xavier March, a detective of the Kriminalpolizei, is called out to investigate the discovery of a dead body in a lake near Berlin's most prestigious suburb.

As March discovers the identity of the body, he uncovers signs of a conspiracy that could go to the very top of the German Reich. And, with the Gestapo just one step behind, March, together with an American journalist, is caught up in a race to discover and reveal the truth -- a truth that has already killed, a truth that could topple governments, a truth that will change history.


From the Paperback edition. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

ベルリン、1964年。ヒトラー総統75歳の誕生祝賀行事を一週間後に控え、ジョゼフ・P・ケネディ米大統領がデタント交渉に訪れようという冬の朝、老人の死体が湖畔で発見された。男は古参のナチ党員で…。第二次世界大戦勝利から20年、ヨーロッパ全土を支配下におさめる大ナチ帝国を舞台に展開される気宇壮大な政治ミステリー。

登録情報

  • 文庫: 582ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1992/11)
  • ISBN-10: 4167527189
  • ISBN-13: 978-4167527181
  • 発売日: 1992/11
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 233,342位 (本のベストセラーを見る)
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Thick cloud had pressed down on Berlin all night, and now it was lingering into what passed for the morning. 最初のページを読む
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tabasco
形式:文庫
 ドイツ人の闇に深く切り込んだディストピア的推理小説。

 殺人事件が少しずつ政治問題に変化していく過程は秀逸。第6部の中で主人公マルヒの発した「我々にはそれがどういう意味か分かっていたはずだ」の一節には圧倒された。そう全く知らない筈は無かったのだ。ただ、誰もがその直視を恐れただけなのだ。そして彼は、ナチスが犯した数々の罪をただ1人で受け止めようとする。その誠実な態度に感銘を受けた。

 加えて政治体制に立ち向かい、あくまで真実を追求しようとする主人公の姿勢に頭が下がる。誰もが傍観者であるべきだと考える社会において、そして「それが仕方がない」と受け止められてしまう社会において、どのように生きるべきなのか。それを示してくれた気がする。

 しかし同時に、それが理想にしか過ぎないことにも。第7部のイェーガーの言葉にもまたある種の真実が含まれている。「人間はぜんぶがぜんぶ英雄になるようにはつくられていない」のだ。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
舞台は、第二次大戦でナチスが勝利したあとの世界、主人公の刑事(もちろん第三帝国の)が、ある殺人事件の捜査から浮かんだ、戦争中の「消えた人々」の謎を追っている内に、国家機密に肉薄していく・・・そう、名作「高い城の男」と同じ世界設定ですが、「高い城の男」が北米を舞台にしているのと違って、本作はドイツ周辺を舞台にしたので、ナチスの世界観が実現した後の描写が非常によく出来ています。 ナチス政界の権力バランスの描写は、虚構とはいえ、各種資料を読み込んでいるらしくリアリティ十分です。 何より、この作品には「物語の力」があります。 個人的には主人公が首都観光の時につぶやく、ナチス建築への評価が非常に気にいってます。 シュペーアへの、いや、ナチスの思想的背景への痛烈な皮肉ですね。ちなみに映像化もされています。(日本未公開)
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形式:文庫|Amazonが確認した購入
読む順番が逆になってしまいましたが、初ミステリーの「ファザー・・」を読みました。今まで読んだ四作のR・ハリス氏の作品はどれもラストがぼかしてあるように思えます。この作品も希望的観測と悲観が混ぜあった締めくくりになっています。500ページ以上読む者としてはいささか不満です。
テーマは面白いです。半ばほどで謎解きも予測でき、ちゃんとそれなりにラストまで興味が持続させうるだけの内容があります。史実と虚実の混ぜ合わせもうまいです。
わたしは、途中で名作「ゴーリキー・パーク」を思い出しました。
がひとつ大きな欠点があります。それは主人公の捜査官の倫理観と国家に対する不満が、作者、つまり英国人のそれなのです。これはいけない。はじめから国家に不満たらたらでは読者があきれます。「ゴーリキー・パーク」のアルカージ・レンコは最後まで国家(人民)に対して誠実であろうとして、そのジレンマが読者を魅入らせたのです。(4作も続きました)
まあ、作者は人類史上最大な悲劇を浮かび上がらせかったことが眼目だったかもしれませんが。
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